歯周病原菌と大腸がんについて!

イルカがマークの西方ファミリー歯科の理事長の金子です。

昨日は、真夏日の所も多かったようですね。皆様も、水分と塩分をとって熱中症を予防してください。

本日のお話しは、歯周ポケット内の細菌が大腸がん発生に関与している研究のお話です。

皆様もご存じの通り、がん発症には遺伝的要因・生活習慣(喫煙、飲酒、食物)があります。

その他にも肝炎ウイルスやパピローマウイルスに加えてピロリ菌などの感染が知られていますね。

以下にお口の中の歯周病原菌と高い相関性が認められるものを挙げます。

①特定の歯周病原細菌 → 口腔粘膜の扁平上皮癌に関与しています。

②特定の歯周病原細菌感染のあるグループ → すい臓がん発送リスクが感染の無いグループに比べて

                                1.74倍に上がってます。

③閉経後の女性で特定の歯周病原細菌とがん発症の関係を12年間調査した研究では、 

 → 乳がんや他の癌とは、相関関係はない。

 → 肺がんでは、相関関係が認められた。

④ある歯周病原細菌は、小児期に感染してそのまま感染し続けます

この細菌は、バイオフイルムの中心的存在になるため、小児期から感染させない事が大切です。

そして、この細菌は歯周ポケット内から入り込んで大腸粘膜に付着する事が分かっています。

その後、他の歯周病原細菌を集めて更に腸内細菌も取り込んでバイオフイルムを形成して大腸がんを発生

させます。

具体的には、歯周病原細菌が腸管の細胞の複製を邪魔するようです。

癌治療にもこの細菌を死滅させるために抗生物質投与も有効なようです。

お口の中で、歯周病は症状が出ない為、自分では分かりませんのでかかりつけの歯科医院で

歯周病健診を行ってもらいましょう!

通常は、歯周炎がある場合が多いので保険適用で歯肉の検査や歯石除去や歯ブラシ指導等が出来ます。

お口の中だけが、細菌が全身に入り込む場所になってしまっています。

キチンと口腔ケアをしていきましょう!

 

 

★ 越谷市西方の西方ファミリー歯科について ★
当院では、おくちの中に関する色々なトラブルや気になる事がある方々に最新の医療サービスを行っております。 来院される方全員には、なるべく痛みのない治療を心がけております。 具体的には、表面麻酔を塗布後に電動注射器等を用いて細い針で時間をかけてゆっくりと麻酔をしていきます。歯並びの気になる方々には矯正の専門医による歯列矯正、入れ歯が苦手な方々にはインプラント専門医によるインプラント治療をご提供しております。
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