2026/04/30
こんにちは。西方ファミリー歯科の理事長、金子です。
越谷にお住まいの皆様におかれましては、先日公開した講演会ダイジェストの第1弾には、多くの反響をいただきありがとうございました。本日はその第2弾として、非常に多くの方が関心を持たれている「糖尿病と歯周病」の関係について詳しくお話しします。
1. 糖尿病と歯周病は「相互」に悪化させ合う
かつては、糖尿病になると免疫力が落ちて歯周病になりやすい、と言われていました。しかし最新の研究では、その逆も事実であることが分かっています。つまり「歯周病があることで糖尿病が悪化する」という、双方向の負の連鎖が存在するのです。
2. なぜ歯ぐきの炎症が血糖値に影響するのか?
歯周病は、お口の中の「慢性的な炎症」です。歯ぐきで炎症が起きると、炎症性サイトカインという物質が血管を通じて全身に回ります。この物質が、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを邪魔してしまうのです。これを「インスリン抵抗性」と呼び、結果として血糖値が下がりにくくなってしまいます。
3. 歯科治療で「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」が改善する
驚くべきことに、歯科医院で専門的な歯周病治療を行い、お口の中の炎症を抑えると、糖尿病の指標であるHbA1cの数値が0.4〜0.7%ほど改善するというデータがあります。これは、一般的な糖尿病の薬に匹敵するほどの効果と言っても過言ではありません。
4. 腎臓病や他の全身疾患への影響
また、お口の炎症は糖尿病だけでなく、腎臓病(慢性腎不全)などにも悪影響を及ぼすことが分かっています。お口は全身の入り口です。ここを清潔に保つことは、内臓への負担を減らすことにも直結するのです。
5. まとめ:医科歯科連携で守るウェルネス
当院では、お口の健康を整えることで全身の病気を防ぐ「ウェルネス」の視点を大切にしています。糖尿病を患っている方、あるいは血糖値が気になり始めた方は、ぜひ一度歯周病のチェックを受けてみてください。お口のケアが、あなたの健康を守る強力なサポーターになります。
さらに詳しいメカニズムについては、YouTube動画でも解説しています。ぜひご覧ください。
【動画はこちら】越谷市民向け講演会 ②糖尿病・腎臓病と歯周病の関連について
